皆さま、こんにちは。薬局薬剤師でヨガインストラクターもやっていてフットマスターでもある池上です。
薬剤師がなぜフットマスターに?
お薬の専門家がなぜ足を?
薬剤師がウォーキング講座やヨガ教室?
良く言われます(笑)
薬局に来られる方の歩き方や足を拝見し、その方の不調を探る薬剤師なんて僕以外いないのではないでしょうか?
病院やクリニックを受診されている方の中には【運動】が原因でお薬が処方されているなんてことがあります。
運動といっても 激しい運動もあれば、ゆったりとした運動もありますし、たまたま休日に行った運動会が原因とか、
重い荷物を持った時に…なんて方もおられます。
普段何気なく行っている【運動】が、ご自身が想像する【運動】とは違い、たとえ【運動】だと思っていなくても、
一日の中で何度も何度も行っているのであれば、それは体の関節にとっては大きな負担となります。
かかる負担が多くなればなるほど、関節は摩耗し、疲労となり、やがては痛みへと変化していきます。
痛みを緩和させるために鎮痛剤や抗炎症作用薬などのお薬が処方されているとしたら、原因が改善されない限りは同じ処方が続きますし、
徐々に使用するお薬が増えたり、作用が強いものが処方されることになっていきます。
お薬には効果的な作用だけでなく、体にとって望ましくない作用も併せ持っているので、それらに悩まされることもあります。
痛み止めが原因で、ふらつき転倒骨折や胃が荒れてむかむかしたり、眠気のせいで日中ぼーっとしたりと、体にとって良くない効果があるのもお薬だったりもします。
そんな『薬』による副作用を減らしたくて、歩き方や足の状態を拝見したり、ウォーキング講座やヨガ教室を開催しております。
健康だからこそできることをとことん楽しんでもらいたいので。
膝はどちらを向いていますか?
健康のためにと1日8000~10000歩 歩かれる方が膝の痛みを訴えられました。
その方の歩き方を拝見したところ、つま先が体の中心から外側に開き、膝も外側に向いた状態で歩かれます。
いわゆる【がに股歩き】です。
体の進行方向に対して、つま先が体の中心から外側に開いた歩行だと、膝がひねられた状態で体重がかかるので、膝関節に負担がかかります。その状態で8000歩も歩けば 膝に痛みが出るのは当然。膝関節はドアのように一定方向だけの動きが得意です。
多少のゆとりはあってグラグラ動くのですが、それは膝が曲がった状態で出てくる動きです。
膝が曲がった状態での動きとして、階段の上り下り、自動車運転中のアクセル・ブレーキ操作、自転車に乗っている時、しゃがんだ状態から身体の向きを変える等があるかと思います。体重がのった状態では膝関節に負担がかかるので注意が必要です。
そこで 注意ポイントとして【つま先の向き(行きたい方向)と膝の向きを合わせる】ことを意識しましょう。
そして 立つ時も歩く時も、【バランスポイント】を意識されてみてください。
普段から注意していただき、膝が痛くならない歩き方で秋の山々の紅葉や秋の味覚を楽しめたら最高ではないですか?
歩き方のこと、足のこと、お身体のこと、フットマスターにお任せください!
ほんじょう薬局 薬剤師
フットマスター 池上 宜芳